4343Bの基礎知識 
ユニットとネットワーク

ここでは4343Bの音質の基礎となる4つのユニットをスペックを含め紹介したいと思います。
またあわせてネットワークの勉強も出来るよう解説していきます。


JBL 4343BWX Studio Monitor

4343Bは1976年に発売された4343Aの
後続機で,1980年に発売された
4wayバスレフ型スピーカーです。
大型4wayシステム4350の開発で得た技術を継承し先に発売された4way4341に大幅に改良を加えて登場したモデルであり,搭載されたユニットは詳細は後述しますが,
 300Hz以下の帯域を受け持つ38cm口径ウーファー「2231H」
 300Hzから1250Hzの帯域を受け持つ25cm口径ミッドバスユニット「2121H」
 1250Hzから9.5Hzの3オクターブという広い帯域を受け持つ2インチ径アルミダイヤフラム採用のコンプレッションドライバー「2420」 
 9.5Hz以上の高音域を受け持つのがディフラクションホーンの採用によって16Hzで90°×30°という広い水平指向特性を持つリングラジエーター型ツィーター「2405」となっています。

コンプレッションドライバーとリングラジエーター型ツィーター「2420」「2405」はアルニコVマグネットが採用され,コーン型ウーファーとコーン型ミッドバス「2231H」「2121H」には当時の画期的な新技術SFG磁気回路(詳細はリンク先参照)を搭載したフェライトマグネットを採用しています。

周波数特性:35Hz〜20kHz
出力音圧レベル(2.83V/1m):93dB
クロスオーバー周波数:300Hz.1.25kHz.9.5kHz
インピーダンス:8Ω
寸法(W×H×D、mm):635×1051×435mm
キャビネット容量:ウーファー156L
           ミッドバス14L
重量(1台):83.9kg

2231H 38cmコーン型ウーファー
エッジ脇に置いた単3乾電池で大きさを想像してみて下さい。
いかに大きなウーファーかわかるかと思います。

型式:コーン型
口径:15インチ・38cm
インピーダンス:8Ω
最大入力:200W
出力音圧レベル:94dB/W/m
周波数特性:25Hz〜2kHz
推奨クロスオーバー周波数:800Hz(4343Bでは300Hz)
ボイスコイル:エッジ巻リボン
周波数特性表
続きは次回!



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