HTPC組み立て方
実際に1からHTPCを組み立てるにあたり注意が必要な箇所がいくつかあります。
また非常に面倒なところも多々ありますし通常のPCにとっては無駄な出費もあります。
全ては音質の為と割り切って頑張っていきましょう。
完成した時の,初めて聴くその音色を想像しながら・・。


時を待つべく山積みされたこれからHTPCになるパーツ群。


実際に組み立てと言ってもHTPCは自作PCですので通常の自作PCの組み立て手順とほぼ同じです。最初に2章のHTPCに使用するパーツで紹介しきれなかった細かい脇役的パーツを紹介していきます。



2.5インチハードディスクを3.5インチベイに搭載する

まず選択したPCケースは3.5インチベイと5インチベイがそれぞれ一つあります。5インチベイはDVDドライブで使用しますので3.5インチベイに2.5インチハードディスクを搭載する為に必要なパーツを紹介します。


右側が2.5インチハードディスクで,左側が通常の3.5インチハードディスクとなります。こうやって比べてみるといかに小さいかがわかりますねぇ。








このような2.5インチ→3.5インチマウントを使用します。コレはHTPC用製品でお馴染みJapanValueさんのPH-25HCTです。














2.5インチハードディスクはコネクタ部分も通常とは異なりますのでこのような2.5インチ→3.5インチIDE変換アダプタを使用します。ちなみに2.5インチハードディスクは5Vラインしか消費しません。黄色いケーブルの12Vは不要なんですね。













後は普通のIDEケーブルを使用すればOKです。HTPCということで信号線とグランド線がツイストペアになっている物を選びましょう。ただたんにまとめてある物では効果はありません。
それとアース線がついたケーブルも売っていますがアース線が果たして効果があるのかは怪しいです。接続して効果が感じられなければ根本から切断してしまった方が余計なノイズを拾う心配がないでしょう。














実際にケースに固定するとこんな感じです。しっかりとネジ留めするようにしましょう。ガタガタするようではエラーの元です。
















その他は通常通り,CPUをマザーボードに装着,メモリを挿入,そしてマザーボードをケースに固定。という手順ですがネジは非磁性体の物を使用しましょう。
それとCPU装着時に使用する熱伝導グリスについてですが,ファンレス動作させる場合少しでも多くの熱をヒートシンクに移す事がとても重要となります。
そのため熱は上へ移動する性質があるのでヒートシンクはなるべく上を向くよう,そしてグリスは少しでも熱伝導率の高い物を使用しましょう。
それにシリコングリスは乾いてしまうと熱伝導率が著しく低下してしまうので金属グリスがその点からもおすすめです。
金属グリスを使用する際の注意点としては通電性のある物もあるのでマザーボードの基盤上にはみ出ないようにしましょう。
他ケースファンを使用する際は余計なノイズをマザーボード上に乗せない用に電源から直接12Vを給電するように。
またノイズ放出源はなるべく離すということは基本ですのでハードディスク,DVDドライブ等は極力マザーボードから遠い箇所にしっかりと固定すること。
そして中古で購入した物や使用年数が結構経っている物は接点回復剤等で定期的にリフレッシュしてあげるとよいでしょう。
たとえ金メッキといっても実際にはなかなか汚れている事が多いです。そして接点ロスによる電源降下は見逃せない程ひどい場合もあるのです。

また音質向上テクニック初級編にある電源ケーブル捻りはとても重要です。HTPC以外の通常のPCでも是非実践して欲しいと思います。





ちなみに現在製作中のHTPC内部はこのようになっています。

基本的にシンプルな構成が一番良いのです。

余計な物はつけない。外せる物は外す。
そして各パーツはしっかりと固定するようにしましょう。




















そしてついに素組みでHTPCが完成!興奮で写真撮るの忘れてしまい途中課程の写真がほとんどありません・・・すいません・・。


そしてこちらがハードディスクトランスポートの核となる,独RME社のDIGI 96/8 PSTです。

デジタル同軸出力があるサウンドボードって普及帯の製品じゃまず無いですよね。格安Cobraシリーズなんかだと光と一緒にデジタル入出力をまとめたブラケットが付属したりしてますけど・・・。

それと本当にASIOで音が変わるの?という意見を良く目にします。
確かにドライバの違いで音が変わるのか?という疑問は僕にもありますが,それ以上にASIO本来の目的であるミキサを通さないという点がロースペックHTPCにとっては非常に重要となります。

つまりミキサーと通さない分動作が軽い=低クロックCPUでも動作可能。という事になるのです。コレは確実ですからこういった点から考えればやはりASIOは"音が良い"と言っても良いのではないでしょうか?というわけでASIOとLilithのコンボ技で音楽を楽しんでいます。

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